LOWRANCE

浚渫エリアで等深線作成『GENESIS LIVE』インプレその2

GENESIS LIVEで浚渫を描く

前回の記事では水中の大きな地形変化(水中岬)をGPS画面上に表示させました。


GENESISライブでは予測変換機能のおかげで大まかな魚探がけでも短時間で広範囲の等深線マップが作れるので、初めてのポイントでも効率的に釣りができるようになります。

今回はさらに細かな地形変化で、GPS魚探が最も活躍するシチュエーションのひとつ、
「浚渫エリア」をGENESISライブで描いてみました。

浚渫とは

浚渫とは「水底をさらって土砂などを取り除くこと」です。
琵琶湖では砂の採取や埋め立て地の造成のため、様々な場所で浚渫工事がされています。
浚渫によってブレイクや壁、ハンプ、岬など多種多様な地形が複合的に作られ、掘り残された部分は岩盤などのハードボトムであることが多く好ポイントになります。
南湖では下物(おろしも)木浜(このはま)ディープホール、北湖では西岸の外ヶ浜、東岸の長浜が琵琶湖では大規模な浚渫エリアとなります。

GENESISライブで等深線作成

GENESISライブで浚渫の等深線が作成される様子は動画でご覧ください。

■走行間隔はおよそ20m
■カラーパレットはあらかじめ設定したオリジナルバージョンに変更

そして完成したのがこちら

予測変換機能があるため、実際に走っていないエリア(航跡の外側)も作図されています。


航跡を消してみるとやはり外側はアバウトな感じになっています。
中央の岬部分を拡大

さらに拡大

10m以内の範囲での凹みなど、わりと細かな地形変化も表現されています。
リアルタイムに生成されるマップとしては高い完成度になっています。

リーフマスターPROとの比較

動画後半で紹介しているリーフマスターPROで作成したAT5形式のMAPとの比較について補足です。
全く同じ魚探がけデータ(sl.2ファイル)でGENESISライブとリーフマスターPROのAT5マップを作成しています。

『GENESISライブ→AT5→AT5航跡表示→GENESISライブ航跡表示→』
と繰り返してみると表現の違いがよくわかります。

リーフマスターPROでは測位データのある2点間の等深線を作成しますが
航跡の外側、つまりデータの無い部分の予測変換はしないので、
実際のデータに基づいたより正確な等深線を作成しています。

GENESISライブのマップで岬部分をズームしたものをAT5に切り替えると

やはりGENESISライブよりも、詳細かつなめらかな表示ができています。

参考までに、リーフマスターPROの設定は
Grid smoothing【2】
Max Interpolation【25m】です。


比較するとリーフマスターPROで作成したAT5マップの正確・詳細さがわかります。

予想はできましたがあくまでも簡易的なマップ作成機能と,本格的にPCを使い、時間と手間をかけて詳細な設定と処理をするシステムの機能差はありますね。

GENESISライブの課題点

現時点でのGENESISライブで改善を希望するところもあげておきます・・・。

▲常に等深線マップが更新され続ける

現状では『GENESISライブ』をONにすると、等深線マップは常に表示&更新することになります。
たとえば

・データをとった日とは別の日に水位の変動が大きくあった場合など、うっかり違う水深になってしまう。
・ブレイク付近で静止状態で釣りをしているときなどなど予測変換が悪さをして自船の回りの水深データが書き換えられる。

ということが起きてしまいます。
このあたりはおそらくソフトのアップデートで改善できると思われますので、今後のアップデートに期待です。

▲ヘディングアップで水深表示が一緒に回る


バウでGPS魚探を使う場合はマップを「ヘディングアップ」にするのが基本ですが、そうすると写真のように水深の表示が上手く追従してくれないのでちょっと気持ち悪いですね。

リアルタイムマッピングの有効活用

ホンデックスの「デプスマッピング」、ハミンバードの「オートチャートライブ」、ガーミンの「クイックドロー」といったマッピング機能に続いてようやくローランスGPS魚探に搭載された「GENESISライブ」についてご紹介してきましたが、現時点で感じるGPS魚探に内蔵の自動マッピング機能のメリットは、

○魚探がけしたその場で等深線マップを作れる。
○大まかな魚探がけでも予測変換で作成可能。(▲予測変換で細かな地形変化が表現できない場合がある。)
○詳細に魚探がけをすればするほど詳細なマップを作れる。
○本体のバージョンアップとSDカードのみで作成可能。

という感じで、手軽に(手間をかければさらに詳細に)その場で等深線マップを作成することが可能になるということです。

どこまで正確性を求めるか、どこまできっちり魚探がけをしてデータ収集をするかで出来上がる等深線マップは変わりますが、そのスポットの特性やご自身の拘りやスキルにあわせてオリジナルマップを作成できるようになりました。

前回の記事でご紹介したような単純な地形変化には予測変換を生かしてGENESISライブで一気に魚探がけ&等深線マップ作成。
今回のような浚渫エリアでは細かく魚探がけをして、GENESISライブで表示させつつ、同時にデータを録画しておき『リーフマスターPRO』をあわせて使ってAT5マップを作るというのがベストな使い方ではないでしょうか。

今後も「楽しい」フィッシング&GPS魚探ライフができるようご提案、ご紹介をしていきますね。

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