“Active Imaging”の実力やいかに
2019リリースのLOWRANCE魚探の新機能、新しいオールインワン(サイド&ダウンスキャン&2Dソナー)『3in1振動子』による『アクティブイメージング』
どれくらい高詳細なサイドスキャン画像見られるのか、先日バージョンアップがリリースされたHDSカーボンと2019NEWモデルのElite-Ti2で検証してみました。
3in1振動子
まずは新設計の3in1振動子について。
振動子本体の外観、サイズはストラクチャースキャン3Dと同じ。
ケーブルはトータルスキャンと同じで先端から出ています。
ブラケットはステンレス製となります。
今回は『タフクロー振動子サイドマウントポール』にセットしてNorth Wave号のパワーポールブラケットに取り付けています。
大浦魚礁の魚探画像
今回のインプレではメーカーのデモ画像ではなく、実際に湖北の有名ポイント、大浦魚礁をスキャンした魚探画像を見ていきます。
水深10mのフラットな砂地に1m×1m×1mの中空コンクリートブロック約450個が沈められたものです。
設置から40年以上経っており、広範囲に崩れた感じの魚礁です。
参考までに、旧型ストラクチャースキャンでの画像はこちら。
(ある意味懐かしい!?)
HDS CARBON×ストラクチャースキャン3Dユニット
比較のため、まずは現行では最上級グレードとなるソナーユニット、当店インスタの#魚探画像でおなじみ、North Wave号に設置している『ストラクチャースキャン3D(455kHzのみ)』のサイド&ダウンスキャン画像をご紹介。
ストラクチャースキャンHDやトータルスキャン振動子に比べると圧倒的にサイドビームの探査範囲は広く、横方向50mの砂地の起伏までわかるくらいの表現力です。(比較用のトータルスキャンの画像がなくてスミマセン・・・。)
カラーパレットを新採用のNo.10に変えるとよりコントラストがはっきりします。
ちなみにこの3DユニットもVer.18.3がリリースされています。
こちらがバージョンアップ後の同じ場所のスキャン画像。(上記の画像を撮ってから湖上でバージョンアップしてみました。)
コントラストが以前より弱まりましたが、より滑らかできめ細かい表現になり、広範囲の探査はよりわかりやすくなっています。
HDS CARBON×3in1振動子
では、3in1振動子での『アクティブイメージング』画像です。
こちらは455kHzと800kHzの切り替えができます。
まずは455kHz
ストラクチャースキャン3Dとほぼ変わらない広範囲表示可能。
トータルスキャン振動子と比べると飛躍的に探査範囲は伸びました。
そして800kHz
探査範囲は若干狭くなるものの、コントラストがはっきりし、ストラクチャーもシャープに映し出されます。3Dでは採用されなかった800kHzが採用され、このレベルで描写できるのは嬉しいです。
立方体のコンクリートブロックは枠の中にさらに格子があるところまで捉えています。
途中で切り替えた画像です。
455kHzの広範囲サーチと800kHzの高詳細解析の組み合わせはかなり優秀ですね。
Elite-9Ti2×3in1振動子
2019NEWモデル、Elite-9Ti2でも同じように試してみました。
画素数の違いがあるのでそれぞれの周波数ともに画像のきめ細やかさはHDSよりは劣るものの、ほぼ同等の探査幅を得ていると思います。
画面のスクロールスピードは若干Ti2の方が早くなっており、同じスピードで魚探掛けしたためHDSよりも画像が間延びしています。
これからのスタンダード『3in1振動子』
ストラクチャースキャン3Dは、もともと優秀なサイドスキャン性能を持っているので、3Dユーザーさんからすると劇的な変化は感じないかもしれませんが、トータルスキャンやストラクチャースキャンHDから比べると3in1振動子のアクティブイメージングは明らかに探査能力と表現力が向上しているのが一目瞭然です。
3in1振動子はトータルスキャン同様ユニットを必要とせず、本体に直接接続できるオールインワン振動子として、これからのスタンダードになりそうです。
その他のストラクチャーや地形変化、ウィードやベイトフィッシュの映り方など、さらに検証していきます。
アクティブイメージング対応機種
■HDS CARBONシリーズ
■HDS LIVEシリーズ
■Elite-Ti2シリーズ
が3in1振動子に対応しており、アクティブイメージング画像が見られます。
【追記】
アクティブイメージング『3in1振動子』の単品販売はこちら
アクティブイメージングを搭載した2019NEWモデル、『Elite-Ti2シリーズ』ご予約受付中!